取材活動の中で相手から学ぶことは多いが、それは大人ばかりとは限らない。先日、和道流空手道連盟新宮支部の子どもたちが大会で好成績を収めたので取材に来てほしいとの連絡あった。夜に蓬莱体育館で練習しており、そこに出向いたが、幼児や低学年の児童を含め全員が「こんばんは」とあいさつして出迎えてくれた。取材中のインタビューでもしっかりと受け答えし、終わったあとにはいったん練習を中断し全員で「ありがとうございました」と感謝を伝えてくれた。「こちらこそありがとうございました。次の大会も頑張って」と返して会場をあとにした。
指導者や保護者の教育が行き届いていると感心し、うれしい気持ちになった。競技の技術向上だけでなく、礼儀作法や感謝の気持ちを忘れないことなどを教えるのもスポーツ団体の良さだ。特にあいさつはコミュニケーションの第一歩で、できる、できないでその人の印象が決まると言っても過言ではない。
自分も見習わなければと考えさせられた。子どもたちのように純粋な気持ちで接することで、相手も心を開いてくれ、必ず自分にもプラスになる。子どもたちに感謝したい。
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