正義のために戦うのは、やめておいたほうが良い。
ロシアがウクライナを侵攻している。あれはなんのための戦争なのだろうか。平和教育で教わったのは、「戦争=良くないもの」という考え方だ。その考え方はある程度広まっている方が良いと思うが、一方でそれが全てでもないとも思う。
というのも、生きるに不足していない現代人であっても、戦うべき時というのはあると思うからだ。それは自分自身の自由が侵されている時と、身近な人を不条理から守る時の2つである。
そして正義や大義のためには戦わないほうがいいとも思う。なぜなら、正義は人によって違うからだ。何が正義で何が悪かを問うことは、10円玉のどちらが表でどちらが裏かを問うに等しい。どっちだろうと10円玉は10円玉である。同様に正しかろうと悪かろうと、人殺しは人殺しだ。
これは国家同士の戦争に限らない。私生活の中にも、1人の人間の中にも争いや対立はさまざまな形で散在している。自分の正しさを守るために他人や自分の本音を抑圧してしまうと本質からずれていく。
正誤は問わず、正負を受け入れ、正邪に目を向け、今、改めて平和を考えたい。
【稜】