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紀南抄「分娩再開を待つ」

 医師不足で3月以降の分娩予約を休止している新宮市立医療センターに、常勤医師として東京慈恵会医科大学と近畿大学病院から各1人の産科医派遣が決まった。これで医療センターに残る1人と合わせて6月以降常勤医が3人確保できる見通しとなった。両大学から非常勤医師各1枠の派遣も決まっている。

 こうなってくると次に気になるのは分娩再開の時期だ。3人の常勤医が確保できたとしても、分娩受け入れの24時間体制確保に向けた調整が必要となる。妊産婦の精神状態や医師の労働条件などさまざまな要素がデリケートに絡み合う問題だからこそ、情報公開は慎重にならざるを得ない一面があるだろう。うかつに公表してぬかよろこびという状況は避けなければならない。

 そんな中、報道ではいろんな情報が出る。記者が現場で独自に取材したものや異なる行政機関からの情報など背景も多様。先日行われた市議会の各委員会では報道に対する新宮市の広報のあり方が問われていた。

 妊産婦にとって「一喜一憂」は大敵だろう。取材で対面すれば、市当局も一生懸命さも伝わってくる。われわれ報道機関含め、今は待つ時だと思う。

【稜】

      紀南紗

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