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紀南抄「マインドフルネス」

 無の境地のようなものは、日常でつくれる。
 
 大学時代に学んでいた心理学で、「マインドフルネス瞑想」を体験した。心理療法の一つで、目をつむり、深呼吸し、「吸って」「吐いて」という呼吸に意識を集中させる。やっているとわかるが、次第に頭が勝手にいろんなことを考え出す。それに気づいた時点で、その思考を善悪の評価なしにただ手放し、また呼吸に意識を戻す。
 
 この「思考を手放す」という作業がマインドフルネス瞑想の肝である。気分が落ち込んだりしている時はネガティブ(消極的)な思考を何回も繰り返す(反すうする)傾向があるが、自分の思考を一度切り離し、客観的に観察する訓練をすることで反すう状態を抜け出したり、自分の思考のくせを知ることができる。
 
 意識を集中させる対象は呼吸でなくてもできる。単純作業であれば皿洗いやただ歩くだけでもよい。日常にマインドフルネスを取り入れ、過去の後悔や未来の不安を手放すと、純粋な現在の自分に立ち戻れる。心理療法というと大げさに感じるが、気分が落ち込んだ時に自分をリセットする方法として私は行ったりする。コロナ禍の自粛生活におすすめである。
 
【稜】

      紀南紗

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