少子高齢化に加えて過疎化が急速に進む紀南地方。今後の人口推移の予測を見ていると、若者の人口が増えない上に流出している現状に大変な危機感を覚える。私たちの住む地域はどうなっていってしまうのだろうか。
近い将来の学校の統合にも待ったなしの状況だ。先日、住んでいる町のアンケートがあり、そこで保育所の合併の賛否を問う質問があった。保育所がなくなると次は小中学校だろう。学校がなくなるとその地域の活力がなくなる。もちろん反対に丸をした。
しかし現状を考えると仕方のないことだなという諦めもある。我が子の同級生は3人。地域のためにできる限りの存続を訴えたいが、子どもの教育環境や自治体の財政などのことも含めると、そうも言っていられないのが現状だと思う。
山間部にはたくさんの廃校があり、すでに消滅した集落もいくつもある。人々の記憶からも消え去り、いつしか山に飲み込まれていってしまうだろう。近年は里と山の境界があいまいになり、野生動物の出没も問題となっている。真剣に対策を考えなければならない時期にきている。
【織】