元日特別号の取材で今年も高校生を取材する機会があった。コロナ禍の一年は、生徒も教職員も初めて体験することばかり。当然、戸惑いや苦労は多かったはずだ。当方も高校時代は部活動に明け暮れたが、目標としていた大会がなくなれば、果たしてモチベーションを保つことができただろうか。おそらく容易ではなかったと思う。どうしようもないことだと分かっていても、特に最後の夏だった3年生の悔しさは計り知れない。
そんな中でも皆に共通していたのは、しっかりと前を向いていたこと。学校行事や部活動の試合が例年通りできない現状を嘆いてばかりいても仕方がないとして、感染防止対策を徹底しながらできる方法を考えることが自分たちの役割であると意識し、3年生中心にリードした。
取材しているうちに、高校生たちが本当にたくましく見えた。卒業後は地元に残る人、離れる人それぞれだが、コロナ禍の経験をプラスと捉え、次のステージでの活躍をイメージしてほしい。新年もコロナとの闘いは続くが、「新しい生活様式」に慣れて、その中で自分らしさを発揮していくことが大切。大いに期待したい。
【F】