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紀南抄「心に響く言葉」

 新宮市立熊野川中学校の「サツマイモ交流会」にお邪魔した。交流会の最後にチームくまのがわの木村康文さんがあいさつに立った。生徒との関わりが地域住民にとって何よりも大事なこと。多くの住民が参加を希望していたが、コロナ禍で密を避けるため、やむを得ない対応として人数制限したことなどを報告した後、「熊野川中学校の皆さんは熊野川町の宝物です」との言葉で締めくくった。
 
 この言葉に胸を打たれた。なぜだろうか?同校敷地内の荒地を開墾し畑を作った。その畑にサツマイモの苗を植え、収穫を待つばかり。しかし、獣害に遭い、生徒の無念さが募る。地元住民の育てたサツマイモで交流会まで漕ぎ着けた。その全てに地域住民が関わり、生徒の夢を育んできた。言葉の重みが違うのだ。
 
 実践のない言葉は軽い。最前線の医療現場で奮闘する医療従事者に対し、感謝の言葉は絶えない。が、その人々の賞与を減額する動きがある。家族も近隣の人から危険視されて、アパートを借りた医療従事者も多く、それらは全て自腹。現場の苦労も知らず、発する言葉は軽い。故に心に届かない。
 
【茂】

      紀南紗

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