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社説「平常時から意識付け大切」

 今回の台風10号で新宮市は、熊野川町全域に土砂災害に関する「警戒レベル4」を発令し、避難勧告と指示を呼び掛けた。災害時の避難情報について、6月から5段階の「警戒レベル」が追加。自治体や気象庁などの情報や警報に追記される形で発表されるもので、新宮市での運用は今回初めてだった。

 レベルは1~5で①災害への心構え②避難行動の確認③避難準備・高齢者避難開始④速やかに避難⑤災害の発生情報—などに相当する。気象庁などの情報としては、レベル3では大雨警報や洪水警報、氾濫警戒情報など、レベル4は土砂災害警戒情報、高潮警報、高潮特別警報、氾濫危険情報などが該当する。
 
 住民が取るべき行動を直感的に理解しやすい情報にし、住民の自発的な避難につなげようと、今年3月に「避難勧告などに関するガイドライン」を改訂していた。背景には、台風や梅雨前線などの影響による集中豪雨で200人を超える死者・行方不明者が出た昨年7月の西日本豪雨災害を受けたもの。内閣府は「さまざまな防災情報が発信されているものの、多様かつ難解であるため多くの住民が活用できない状況であった」と指摘する。
 
 新宮市防災対策課は今回の台風10号での対応に関して「市民に切迫感や緊急性を感じてもらう言葉にして防災行政無線で放送した」と説明。実際、避難勧告発令時は「速やかに全員避難を開始してください」、避難指示発令時は「直ちに全員避難してください。危険性が非常に高まっています。避難所への避難が難しい場合は近くの安全な場所に避難するか、屋内の高いところへすぐに避難してください」と、これまでになかった"全員"という文言や避難できない場合の具体的な行動にまで言及した。
 
 今回、ピーク時の避難数は109世帯164人。「警戒レベル」発令によって、新たに避難行動をとった市民がどれほどいたかは不明だが、市防災対策課は「警戒レベルという言葉やテレビやラジオでよく聞かれることから、ある程度浸透していると思う」とし、今後も気象情報を入手し、早めの避難行動を意識してもらうよう呼び掛けていくとの見解を示しているが、平常時から周知することが必要だろう。
 

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