半年に1回、節目ごとに罪や穢(けが)れを祓う祭典のひとつ「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)が6月30日、熊野三山をはじめ各地であった。
夏越の大祓は、1年の前半を無事に過ごせたことに感謝するとともに、社会全般の不浄を祓い除き、日々積み重なる災厄を祓い清め、夏の疫病にかかりやすくなる時節を無事に過ごせるよう祈願する神事。12月31日に行うものは「年越の大祓」と呼ばれる。
このうち、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)では、白無垢姿の正装に身を包んだ上野宮司をはじめとする神職が神事。約200人を超える一般参列者が境内に並んだ。大祓詞(おおはらえことば)を全員で唱えた後、それぞれ配られた人形に三度息を吹きかけて罪・穢れをうつし、紙吹雪状に裁断した「切麻(きりぬさ)」で身を清めた。続いて神職が木綿(ゆう)と麻布(まふ)を引き裂き、人形や折った大麻(おおぬさ)とともに納めた。
その後、神職と参列者が神前に立てた茅(ちがや)の輪をくぐった。左周り、右回り、左回りと8の字を描くように3度くぐり、無病息災や種々の祈願を行った。神事後、参拝者は茅を抜き取って輪の形にして持ち帰った。家門にさげることで開運厄除の祈願になる。
上野宮司は「残りの半年も元気で、事故やけがもなく病気にもかからず、世の中の不条理に巻き込まれないように気持ちをしっかりと持って過していただきますように」と伝えた。
