2026年(令和8年)新宮市二十歳の集いが4日、新宮市下本町の丹鶴ホールで行われた。今年度で20歳となる256人のうち、220人が華やかな振り袖や袴(はかま)、スーツなどの晴れ着姿で出席。家族や地域の人々が見守る中、ふるさとの友人とともに大人としての一歩を踏み出した。
220人が新たな一歩
国歌・市歌斉唱、速水盛康教育長による開会の辞に続き、上田勝之市長があいさつ。「社会生活では、思うようにいかないことや苦しい現実に直面することもあると思うが、そんな時はふるさと新宮を思い出して気持ちを奮い立たせてほしい。自ら責任を持って、世のため、人のために行動することを期待している。皆さんを信頼してこれからの時代を託したい」と呼び掛けた。来賓を代表して、和歌山県議会の濱口太史議員、市議会の東原伸也議長が祝辞を述べた。
出席者を代表して、向井陽紀さんが二十歳の言葉。両親や家族、友人や先生、地域の人々に感謝の気持ちを伝え、「人生の節目を迎え、より深く責任感も増し、これからの人生についても深く考える時期であることを実感して身の引き締まる思い」と決意を語った。
自身については、理学療法士を目指して大阪で学業に励んでおり、「理学療法士は何年もの経験を積むことで誰かのためになる仕事。皆さんも誰かのためになりたいという希望を持ってそれぞれの道に進んでいると思う。自分の大切なものや目的を見失いかけても、故郷のことを忘れないでください」と結んだ。
市出身の作曲家・平野さんが言葉
式典終了後、市出身の作曲家・平野義久さんがゲストで出演し、二十歳の若者に向けて応援の言葉を送った。
平野さんは1971年生まれ。5歳からバイオリンを始め、小学生のころから独学で作曲を始める。高校卒業後に渡米し、イーストマン音楽学校で作曲をクリストファー・ラウス氏、ジョセフ・シュワントナー氏に師事。帰国後は劇伴作曲家として作曲や編曲などを手掛けている。主な作品はアニメ「DEATH NOTE」「HUNTER×HUNTER」、ドラマ「ゆとりですがなにか」など。
平野さんは自身の幼少期やニューヨークでの生活を振り返りながら、新宮について「何の変哲もない一地方都市と思っていたが、離れてみると、文化的にも貴重でユニークなまちであることに衝撃を受けた」と説明した。
また、「夢とは、幸せになるための手段や指針。エゴイズムや自己満足かもしれないが、正しいやり方で実現させてほしい。一歩踏み出すことは不安だと思うが、不安と共存して寄り添って上手に付き合うことが大切。人生は長い。自分の幸せに向かって自分のペースで頑張ってほしい」とエールを送った。
