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お燈祭り 御神火無事届けたい 大松明へ祈願文書き入れ 神倉青年団

「無事斎行へマナー順守を」
 
 新宮市の世界遺産・神倉神社で2月6日(木)に斎行(さいこう)される例大祭「お燈祭り」を前に、御神火をともす迎え火用の「大松明」(おおたいまつ)への祈願文書き入れが30日、紀南新聞社で行われた。コロナ禍が明けた昨年は4年ぶりに上り子(のぼりこ/あがりこ)の参加が認められ、大いににぎわった。今年も祭典が近づくにつれて市内の機運が高まっている。上野顯宮司は「事故のないように上り子一人一人が十分注意し、神事に臨むという気持ちで参加してほしい」と呼び掛けている。
 
 祭り当日、山上の社殿で古式にのっとっておこされた御神火を受け取る大松明。ヒノキ作りで高さ約2.4メートル、重さ約20キロ。5角形の最も太い先端部の幅は約15センチある。花(薄く削ったヒノキの束)を大量に取り付け、金具を使用しない昔ながらの制法が特徴。使用する木は新宮木材協同組合と紀南新聞社が奉納し、約20年前から神倉青年団員が自ら制作している。
 
 祈願文の書き入れには、介釈を務める神倉青年団の清岡尚寿団長と、今年大松明を奉持する柚木芳文さんの2人が訪れ、大松明に「国家安泰」や「五穀豊穣(ほうじょう)」、「諸願成就」などと記したあと、祭り当日に熊野速玉大社や神倉神社で使うさい銭を奉書紙で包み、男結びで大松明に結び付けた。
 
 清岡団長は「大松明が完成して祈願文の書き入れも終え、いよいよお燈の雰囲気が高まってきた。予報では当日はかなり寒く、お燈らしい一日になると思う。上り子に無事、御神火を授け、安全に祭典を終わらせるよう、役割をしっかりと果たしたい」。大役を担う柚木さんは「上り子にしっかりと御神火を分け、無事にお祭りが進むよう、一生懸命頑張りたい」とそれぞれ意気込みを語った。清岡団長らはこの後、熊野速玉大社を訪れ、祭典の無事斎行を願い祈願した。
 
 当日は早朝に王子ヶ浜(大浜海岸)で上り子有志によるみそぎがあり、昼過ぎごろから白装束に荒縄を巻き、松明を手にした上り子が出発を準備。阿須賀神社、熊野速玉大社、妙心寺の3社寺を順に参拝する「三社まいり」を行ったあと、夕刻に神倉山に入る。上り子同士がすれ違う際には互いの松明を打ち交わし「たのむで」と声を掛け合う。
 
 神倉山上の社殿では午後7時10分に神事開始、同20分に大松明に火をうつし、同30分ごろ中ノ地蔵に向け出発。ここで待機する一部の上り子は御神火を授かって山頂境内に上がり、全員に分け火する。同8時ごろに開門すると、上り子が麓を目指し下山を開始する。上り子全員が下山したあと、神職や介釈人は行列を組んで、阿須賀神社と熊野速玉大社へ御神火を奉安する奉幣神事を行う。

      新宮市

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