美と感動の表現を追求
紫千洸裕美絵画展 23日まで
紫千洸裕美絵画展 23日まで
新宮市の三輪崎海水浴場前のカフェで10日(火)~23日(月)の期間、「紫千洸裕美(しせんこうひろみ)絵画展」が開かれる。祈るように描かれた作品の数々が、カフェの空間との調和の中、繊細で淡く深みのある世界へと見る人を誘う。
紫千洸裕美さんは、岐阜県出身、田辺市本宮町在住の画家。豊かすぎる感受性のため幼いころから周囲と打ち解けず、自然の美しいものに触れた時の感動を絵として表現することで自身を癒やしてきたという。受賞歴多数で、直近では2021年にTYK絵画大賞展で受賞。その作品も今回展示している。
作品展のテーマは「ありがとう熊野」。30年ほど前の熊野地方への移住当初の作品から新作まであり、「ここにいた年月を感じている」と紫千洸さん。作品は水のゆらぎや光のつくる陰影で絶妙な表情を見せる草花、同カフェのドリンクとの出会い、母子画など15点。画材は水彩絵の具とアクリル絵の具。具体的な対象物を抽象的な表現を交えて描くことで、対象物と自分自身、さらにそれらの“奥”の世界などとの対話を再現し、その瞬間にしか感じられない自身の感動を絵に昇華させている。
”美”の表現を追求する紫千洸さん。来場者に向け「ここの空間でしか感じられない、人、海の景色、作品のコラボレーションによる空気感を一緒に楽しんでもらえたら」と伝えている。
TEL090-4271-9934
新宮市三輪崎1丁目346-16
営業時間/11時30分~18時(ランチタイム14時まで)
定休日/日・祝日
新宮市三輪崎1丁目346-16
営業時間/11時30分~18時(ランチタイム14時まで)
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