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「本宮祭」 平成から令和へ 氏子総代会長 榎本隆文さん

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)は先月13~15日、平成最後の例大祭「本宮祭」をおさめた。氏子総代会の榎本隆文会長(67)が、祭りへの思いを語った。
 榎本さんは本宮育ち。約30年前に氏子総代会に入り、6年前から会長を務める。これまで無事祭りを行えたのは久保誠吾前会長のおかげだと話す。総代は現在、50代~80代の町民12人。挑花、榊(さかき)、神楽舞稽古など、準備から後片付けまでさまざまな祭りの段取りを担う。
 祭りの間に神を宿す神聖な存在となる稚児と、稚児を肩車する父親「ウマ」は、初日の湯登神事から7組の親子が参加。少子化に伴い町外の人も加わるようになった。祭りは無事に事故なしに進めるのが総代の責務。一番気を使うのは、参加者が怪我のないようにすること。大日越の山道などで滑らないよう気を配った。
 祭神に捧(ささ)げる菊の造花・挑花は敬神婦人会の岡本ミチさんら有志が計600本を制作。総代は昨年秋から、虫が入らないように闇の日(新月)以降に竹を切って軸を制作。葉の茎はOBが竹を割って染め、花の芯は桐を用いて準備した。
 神楽舞は例年通り3月~4月、笛の伶人の協力も得て稽古。市立本宮中学校新1年生らが奉仕した。今年は大和舞の男子が本宮小学校卒業生、巫女舞の女子は三里小学校卒業生と在校生が担った。大和舞は地元の故・渕上文博さんに昨年まで教えてもらい、大社職員が指導を引き継いでくれて感謝している。
 投餅の餅は昨年まで地元で作ったが、今年は餅屋に頼んで柔らかい物にし、衛生面に気をつけてビニールに包んでもらった。もち米は奉納米約180キロを使用。15日、大斎原に設けたやぐらの上から撒(ま)いた。周囲の人から「投げてくれ!」と声をかけられ、餅を撒くのも拾うのも面白味がある。赤い餅を拾った人には、引き換えで挑花を渡した。
 最終日の渡御は約400人が参加。氏子青年会の本神輿、樽御輿、女性の咲楽(さくら)神輿、地元の子ども神輿も行列を活気づけた。総代は裃(かみしも)を着て、神歌を歌いながら渡御。町外の人も祭りに参加し、直会で一緒に飲んで仲間になる人もいる。
 榎本さんは「天気も良く、平成最後にふさわしい盛大な祭りができた。多くの地域住民にご協力いただき、国内外から大勢の人が来てくれた。本宮祭は生きがい。一年の中で一番大事な行事。体の許す限り続け、次世代へ無事につないでいきたい」と意気込みを見せた。

      横顔(人物紹介)

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