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「子ども中心」振り返る 田中教育長 任期最後の会合で

 尾鷲市教育委員会は22日、12月の定例会合を開いた。同日が任期末となった田中利保教育長は「子どもたちを大事にする姿勢を管理職にも持ってほしいと思って取り組んできた」と3年の任期を振り返り、次第に自身が意図する形で取り組みを進められるようになってきたとの印象を語った。

 毎月1回、会合を開いている。田中教育長は元小学校教員で、「子どもと一緒になって現役時代にやってきた。そのように(教育行政を)やりたいと思ってやってきたが、なかなか浸透しにくい。3年たってみると、少しずつその面ができてきたと思う」と語り、特に各校の校長に依頼し進めてきたと述べた。
 
 また、「肝心かなめの教育委員会。尾鷲の教育を引っ張っていかなければならない部分、応援していかなければならない部分がある」と語り、「辞めてからも何らか教育に関わっていくこともあり、一緒になることもあると思う。子どもたちのために頑張っていくので、委員の皆さんも、次の教育長と力を合わせて、大変難しい時期ではあるが、ぜひ尾鷲の教育が一歩でも二歩でも前進するように、これからもお願いしたい」と呼び掛けた。
 
 11月28日に実施したおわせっこ共育フェスティバルは、「マンネリ化していて何かの変化が求められた。実行委員会形式で取り組み、尾鷲の魅力を伝えることになった」と報告。児童生徒数が減少したこともあり、これまで会場に来なかった尾鷲小学校の低学年の子どもたちも参加したことに言及。騒がず、静かに話を聞いていたことを高く評価したほか、賀田小のトチ学習の発表に関して、「賀田だけでなく尾鷲の財産」と説明。梶賀のあぶりや、九鬼や早田で獲れるブリ、天満の甘夏など、その地域だけでなく「尾鷲の財産という意識を子どもたちに持ってほしいと思う」と語った。
 
 報告事項では、平和学習の取り組みを紹介。アンケートで「世界は平和ではない」と答えた子どもは小学生、中学生とも多く、半面、小学生では81人中44人が「日本は平和ではない」と回答したことを紹介し、いじめや犯罪、身の回りで起きているけんかや暴言などが理由になっていると述べ、「小学生は戦争がない=平和とはとらえていない、日常の安心・安全や、見えない苦しみまで想像し、平和の本質(構造的暴力の不在)を鋭くとらえている」と分析を紹介。平和学習は継続して行う必要性があると説いた。
 

      尾鷲市

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