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“マルチ”に活躍 国際交流員のコンスタンスさん

新宮市観光協会で勤務
 
 新宮市が任用する「語学などを行う外国青年招致事業(JETプログラム)」の国際交流員(CIR)として、昨年8月にカナダから来日したコンスタンス(本名・タム・ユック・ファン)さん(27)は、主に同市徐福の市観光協会で勤務し、英語、中国語、日本語の3か国語を駆使して観光客をもてなしている。絵を描くのが得意で、同協会オリジナルクリアファイルなどの商品デザインを手がけたほか、SNS(インスタグラム)で市の魅力発信も担当するなど、“マルチ”な活躍で市の観光振興に欠かせない人材だ。
 
 香港で生まれ、中学3年まで過ごした後、父親の勧めで高校から単身カナダに移住。大学ではアジア研究に没頭した。子どものころから日本のアニメが好きで、大学3年時には留学(甲南大学)を経験し、日本語や文化を学んだ。大学卒業後は調剤技師として薬局に勤めたが、「日本で仕事をしてみたい」という思いが募り、カナダのJETプログラムに応募。マッチングにより、派遣先は「英語を話せる人」を希望していた新宮市に決まった。

 明るく人懐こい性格で、職場では“コンちゃん”と呼ばれている。「山、海、川と自然がいっぱいあって、住みやすい場所。温かい人ばかりで、楽しく仕事ができています」と笑う。窓口対応では、外国人観光客に安心感を与える存在で、案内した観光施設や飲食店を利用後に感想を伝えに来てくれたり、中国語を話せると知って一気に打ち解ける観光客がいたり、感謝されることが多い。

■デジタルも担当

 窓口案内と併せて任されているのが、デジタル部門だ。休日を利用して出掛けたおすすめスポットの写真を英語と中国語でインスタグラムに投稿。また、自らデザインしたクリアファイルは、3月中旬の販売開始から400枚以上が売れるなど大好評で、仕事へのやりがいを感じながら日々を過ごしている。

 市観光協会の峪中直樹事務局長は「新宮市としては『英語が話せる人』というオーダーしかしていないのに、中国語も日本語も話せる。観光協会は観光客が最初に接する場所なので、好印象を持ってもらえることでリピーターにもつながる。市の魅力についても自分たちが気付かない部分を写真に収めてSNSで発信してくれているので、本当にありがたい」と感謝を寄せる。また、「コンちゃんの案内に感謝してくれる外国人の方が多く、口コミでそれが広がると、パンフレット1枚よりもはるかに宣伝効果が期待できる」と自信をのぞかせる。

 国際交流員の任期は1年だが、最長3年まで更新が可能。コンスタンスさんは更新を希望しており、「これからも新宮市の魅力発信のために頑張りたい」と目を輝かせている。

      6月30日の記事

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