「いつまで裏起毛着るつもり?」と呆れられ、周囲を見渡すと半袖か薄手の長袖ばかり。気まずくなって、こっそりヒートテックを脱いだ。私にも言い分はある。早朝は肌寒いのだ。昼間の陽気に騙(だま)されてはいけない。
翌日、思い切って薄手の長袖1枚で出掛けると、「早速薄着やね」とツッコまれた。朝は上着が必要だったが、午後には車でクーラーをいれるほどの暑さ。結果的にはちょうど良かったと感謝した。
久しぶりに会った知人にも服装を指摘された。「季節感がないのは昔から変わっていなくて安心した」と爆笑していた。
確かに人と衣替えの時期はずれている気がする。特別寒がりというわけではないが、振り返れば昔から冬物を着る期間が長い。厚手のトレーナーからいきなり半袖になるので、間物を着る機会がものすごく少ないなと思っていた。
日本には春・夏・秋・冬の美しい四季がある。近年は気候変動の影響で、夏と冬だけになりつつあるともいわれるが、私の衣類事情は昔から“二季”だったのかもしれない。そして今日も結局、裏起毛に逆戻りしている。
【織】
