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死者最大1万4500人見込む 尾鷲市と紀北町 南海トラフの新被害想定

三重県「命守る出発点に」
 
広い範囲で5~10メートルの浸水が
見込まれている尾鷲市中心部の浸水想定
 
 三重県は、南海トラフ地震の新しい被害想定を発表した。理論上最大の地震(南海トラフ巨大地震)の場合、死者は尾鷲市で最大5700人、紀北町8800人と見積もっている。津波からの早期避難者をいかに増やすかが人的被害を減らすポイントとなる。
 
 2014年に前回の被害想定を作成してから12年が経過し、この間の社会状況の変化や大規模な地震災害の教訓をふまえ、最新の知見や各種データに基づき作成した。
 
 地震や津波による人的・物的被害の規模や影響をあらかじめ推計することで、防災・減災対策の充実を図るとともに、県民の皆様一人一人に日頃からの備えの重要性を認識し、適切な行動につなげてもらうことを目的としている。
 
 理論上最大クラスの地震と過去最大クラスの地震のそれぞれについて、震度、液状化の影響、津波の高さ、地震・津波に伴う被害を算出した。
 
 このうち、南海トラフ巨大地震の想定では、冬の深夜に地震が発生し、早期避難者比率が低い場合、尾鷲市では推計死者が約5700人(うち、津波による犠牲者約5400人)。最大津波高17メートル、沿岸で1メートルの水位変動のある津波到達までの時間は最短で3分。津波浸水面積は約610ヘクタールとなっている。
 
 紀北町では死者8800人(うち津波による犠牲者約8400人)。最大津波高は19メートル、1メートルの津波の到達時間は最短で6分、浸水面積は1105ヘクタールと見込む。
 
 両市町とも広い範囲で震度6強、一部で震度7の揺れに見舞われ、30分以内に津波で浸水する地区がある。死者の9割が津波により無くなる。尾鷲市では建物の約3割が、紀北町では約4割の建物が全壊可能性が示唆された。
 
 尾鷲市防災危機管理課の大和秀成課長は「前の想定より死者が減ったのは人口減少もあるだろうが、一定程度対策が進んだからではないか。住民の避難意識が高まれば死者が大幅に減ることも示されている。本年度はハザードマップを作るので、意識を高めるソフト対策を推進し、被害軽減につなげたい」とコメントした。
 
 尾上壽一紀北町長は「これまでも防災対策は進めており、まずは避難を徹底していく必要がある。町全体で防災意識を高めていかなければならない」と語った。
 
 県防災対策部南海トラフ地震対策プロジェクトチームは「被害想定は、一定の条件や仮定に基づいて算出されたものであり、実際に発生する地震の規模や被害の様相を正確に予測するものではありません。自然現象には不確実性が伴い、発生時の季節や時刻、気象条件、地域の状況などにより、被害は大きく変動する可能性があります」と説明。「示された想定結果は、起こり得る可能性として捉えていただくとともに、想定外をなくし、自らと大切な人の命を守るための出発点としてご理解ください」と呼び掛けている。
 
 詳細は後報。

      3月31日の記事

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