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紀北町のオペラ初演 白浦の「母子鯨」下敷きに

「ややと海の子ども」
 
 紀北町を題材にしたオリジナルオペラ「ややと海の子ども」の初演が1月29日と30日の2日間にわたって行われ、町内の小中学生が鑑賞。生のオペラの迫力と美しさに感動し、自然との共生の大切さを感じとった。
 
 「ややと海の子ども」は、三重大学教育学部の上ノ坊航也准教授を中心に昨年3月から制作。上ノ坊准教授は紀北町船津出身のテノール歌手で、歌声教室やコンサートなど故郷の文化振興にも力を注いでいる。「地元の子どもたちに生のオペラを見てほしい」との思いから町に提案し、町制20周年記念事業として町から三重大学が受託する形で実現した。
 
 上ノ坊さんは脚本家と作曲家とともに銚子川や熊野古道を訪ねてから物語や歌曲をつくった。物語は白浦に伝わる「母子鯨」の伝説を下敷きにし、種まき権兵衛の大蛇退治といった紀北町にまつわる話を組み込みながら、自然に対する畏(おそ)れと感謝のメッセージを組み込んでいった。
 
 上ノ坊さんだけでなく、町内で声楽やコーラスを指導する佐野満智さんや地元のコーラスグループのヴィアンカ・コールも出演。立ち稽古や衣装制作、舞台作成、全体リハーサルを経て本番に臨んだ。
 
 初公演は地元の小中学生を対象とし、29日は海山公民館で、30日は東長島公民館で実施。各地区の児童生徒が集まって観覧した。劇中では「木と川と海と、くじらたちの声に耳をかたむけて」「わたしはわたしなりに生きよう」と繰り返し強調しており、人間同士や自然との向き合い方についてメッセージを送っている。
 
 ディノ・ステファニーさん(三船中3)は「オペラが本当に美しくて、きれいなハーモニーに感動した」と笑顔で話した。
 
 上ノ坊さんは「これまで演者としてオペラに関わってきたが、オペラを制作するのは本当に大変で、改めてみんなで助け合って一つになることの大切さを感じた。喜んでもらえて、本当にやってよかった。この作品が長く紀北町で愛されてもらえればうれしい」と話した。
 
 松島功城教育長は「この町の子どもたちにとって生のオペラを鑑賞する貴重な機会で、堂々とした歌や演技を見てよい刺激を受けることができた。この作品を見て、町にある身近な自然に親しみを感じてもらえる」と語った。

      1月31日の記事

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