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新翔2年中さんが最優秀 県立図書館のPOPコンクール

 中高生が本の内容をテーマにした絵画で魅力を伝える、和歌山県立図書館POPコンクールがこのほど行われ、高校生の部で県立新翔高の中はるなさん(2年)の作品が最優秀賞を受賞した。
 
 梶井基次郎の代表作『檸檬』を取り上げ、大量の画集の上にレモンが乗っているシーンを描写した。初の最高賞に「話の雰囲気を伝えられた」と笑みを浮かべた。
 
 肺結核という当時の不治の病に侵され、貧困にあえぐ主人公が、レモンがもし爆弾だったらと想像し、書店に置いて爆発させる妄想でつかの間の解放感を味わう物語。大正から昭和初期にかけて大ヒットを記録し、文壇に認められながらも31歳の若さで病死した梶井の数少ない作品として親しまれている。
 
「檸檬」の世界観描く
 
 図書委員に立候補し、興味のある本は出版年や作者を問わず手に取るほど読書好きの中さんは、鬱屈(うっくつ)とした時代を描写した作風に惹(ひ)かれた。主人公が書店でレモンを置いて帰った一幕を「いったい私はあの檸檬が好きだ」の有名な一節とともに描いた。
 
 スポットライトのような光をレモンと画集の上から描くことで、主人公がつかの間の妄想で苦しみから解放された希望と再び忍び寄る絶望を表現した。1月末まで県内各地の書店などに展示され、「友だちに『絵を見たよ』とよく言われた。自分が選ばれると思っていなかった」と照れた表情で語った。
 
 昨年度も同コンクールで、自身と同じ高校の図書委員が主人公の米澤穂信作『本と鍵の季節』の世界観を絵に仕上げ、佳作に入った。今回は246点の応募があったが、独学という絵画スキルだけでなく、作者の訴えたいことを完璧に理解し落とし込む表現力が2年続けて評価された。
 
 「本を読むと他の時代に行ける。絵でそのことを伝えたい」。中さんは独自の感性で、作品の新たな魅力を生み出している。

      1月31日の記事

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