新宮市内各所で、「新宮市駅伝大会」ののぼりが掲揚されている。大会は来年1月18日、熊野速玉大社~市役所間の4区間7.2キロのコースで行われる。小学生から一般まで7部門に分かれ、多くの市民ランナーたちが新春の市街地を駆け抜ける。
駅伝は、究極のチームスポーツだと思う。野球やサッカー、バレーなどの球技は、複数の選手が同時に協力しあってプレーし、勝利を目指す。互いに声をかけあったり励まし合ったりしながら、みんなで喜びや悔しさを共有する。調子が崩れたりけがをした時は途中で交代もできる。
しかし駅伝は、任された区間を誰にも頼らずにたった1人で走る。途中でリタイアすれば記録はそこで途切れてしまう。信頼する仲間やチームのためにという強い思いで、選手は歯をくいしばりながらゴールまでタスキをつなぐ。そのプレッシャーは計り知れない。
正月の名物といえば、実業団対抗のニューイヤー駅伝(1月1日)と大学対抗の箱根駅伝(1月2~3日)。今年はどんな激闘が繰り広げられ、感動の物語が誕生するのか楽しみである。
【織】
