新宮市熊野川町の小口自然の家で21日、「小口おもしろプレイランド」があった。あいにくの雨模様となったが、ジャンボツリーが見守るステージで、小学生や同市内を拠点に活動するダンスグループなどが歌やダンスを発表したほか、同市出身の丸石輝正さんがボーカルを務める、名古屋ケントスレギュラーバンド「The Mirror Balls」のライブもあり、大いに盛り上がった。
小口文化振興会議が主催。旧熊野川町時代から地域ににぎわいを創出しようと実施している。コロナ禍中は中断したが今年で32回目。高さ約23メートある樹齢約50年の「カエデ」に、昨年までよりも多い約1万5000球の電球を飾り付けた。
雨の影響で予定より1時間遅れの午後5時、ダンスグループによる総踊りで幕開けした。同5時30分からは、市立熊野川小学校の児童有志13人と上田勝之市長によるイルミネーション点灯のカウントダウン。10秒前から最後は「点灯」と声を合わせると、カエデの電球が点灯し、幻想的な立体ツリーが山間部の会場に浮かび上がった。この中で児童たちはクリスマスソング「ジングルベル」を披露し、会場からは拍手と声援が送られた。
会場には飲食ブースもあり、アユのから揚げ、ぜんざい、うどんなどを求めて来場者が列を作り、食を味わいながら催しを楽しんでいた。
あいさつした上田市長は、イベントの準備運営に毎年尽力する関係者に感謝と敬意を表しながら、「地域の活力は、そこに住む人たちがいかにして生きがいをもって元気に過ごすことができるかが一番。皆さんと市が一体となってまちづくりを行いながら、市政の一翼を担っていただき、ご協力いただければ大変ありがたい」と呼び掛けた。
イベントの最後には、来場者にクリスマスプレゼントとしてお菓子の詰め合わせを手渡した。小口文化振興会議の丸石輝三会長は雨の中でも多くの来場に感謝するとともに、「小口地区は外国人観光客が多く、このイベントも喜んでくれている。これからも頑張って続けていきたい」と話した。
なお、ジャンボツリーは来年1月中旬まで点灯される。時間は午後5時~9時過ぎ。
