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幸せな紀北町のために 若者が意見出し合い考える

 紀北町の未来について話し合うワークショップ「ミエミライin紀北町」が11月30日、町役場で開かれ、高校生から50代まで27人が魅力的で住み続けたい地域するためのアイデアを出し合い、町の将来について考えた。
 
 ミエミライは、コカ・コーラーボトラーズジャパンと、松阪市の地域活性化に取り組むNPO法人Mブリッジの主催で、三重県と三重大学の協力を受けて地域活性化のために県内で実施しているワークショップ。
 
 紀北町は若い世代を中心に参加者を集め、町の現状や課題、可能性について説明を受けた後、「全ての町民が魅力を実感し、住み続けたい」「10年後のしあわせなまちはこうあってほしい」をテーマに自分の考えをまとめた。
 
 Mブリッジの米山哲司代表理事は、デジタル庁の地域幸福度ウェルビーイング指数の分析から、紀北町民は「自然災害からの安全性」「自然の豊かさ」「保健・医療の状況」の重要度が高く、「公共交通の便利さ」「自然災害からの安全性」「就労環境」に満足しておらず、特に「自然災害の安全性」が重視されているのに不満であると指摘。紀北町の中学生が町が好きだという回答が高い水準なのにも関わらず、「将来町に帰ってきたいか」という回答が低下傾向にあることにも触れた。
 
 「私達が社会を幸せにし、さらに若い世代にバトンをギフトとして渡せるようなアイデアを考えてほしい」と呼びかけた。
 
 町企画課から〝紀北町の現状と未来〟をテーマとした発表もあり、担当者は「人口の減少率が県内ワーストレベルであり、自然減と減少が止まらず、2060年には人口は3分の1の約4500人、3人に2人が高齢者で働き手は現在の5分の1になる。子どもの声が消え、担い手不足で事業継続が困難になる」と述べ、厳しい財政状況も説明し、「人口と予算が減少する中で、何かを選び、何かを手放す決断が必要」とし、「限られた予算をどこに優先して使うべきか、住民ができることは何か、幸せに暮らせる町を考えてほしい」と訴えた。
 
 参加者は3~4人の7グループに分かれ、キーワードや写真から、幸せな紀北町のイメージを想像しながら話し合いながら考えをまとめ、自分の意見にタイトルをつけ、文章や絵を書いて説明した。
 
 「子どもたちが笑顔で過ごせる環境」「大学とかで外に行っても帰ってきたい、地元で子育てしたいと思える」「教育や福祉が充実した紀北町」「今ある自然を守る」などの意見が上がった。
 
 参加した牧野ゆい子さん(尾鷲高2)は「人口減少などのデータを見てびっくりした。まずは若い人たちが興味を持ってもらうためにも、流行をつくっていくことが重要ではないか、と考えた」と話した。
 
 尾鷲市出身という米山代表は「ミエミライのワークショップは9年目になり、自治体だけでなくいろんな団体で開いているが、若者に焦点を当てた紀北町の方針はよく、良い取り組みをしていると感じた」と語った。

      12月 6日の記事

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