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七段審査で初の快挙 三輪崎剣道クラブ 3人が同時合格

 新宮市の三輪崎剣道クラブに所属する3人が、このほど愛知県名古屋市で開かれた全日本剣道連盟の七段審査に合格した。津村しおりさん(57)=新宮市新宮=、新谷佑輔さん(44)=同=、西村良介さん(44)=那智勝浦町高津気=はそろって試合形式の「実技」、「型」からなる合格率20%程度の両試験を突破。同クラブから3人同時での七段合格は初で、県内でも異例という。
 
 全員が小学校低学年から剣道を習うベテラン。
 
 津村さんは5回目の挑戦で悲願を達成した。「とにかく実力をつけようと、無心で取り組んだ。稽古の延長だと思って挑んだ」と振り返る。実技では男性との対戦だったが、気持ちで負けなかった。「打つべき時に打って、攻め勝とうと心掛けた」と力強く語った。
 
 同級生の新谷さんと西村さんは同じく2回目の七段審査だった。指導者で七段の先輩である大西聡さん(54)と基本から見直し「気持ちを充実させる稽古」(大西さん)を半年間こなした。新谷さんは「日々の鍛錬の成果。七段ともなると教える方が主になる」と自覚を口にした。
 
 交通事故の影響で右腕がない西村さんは、ハンデを逆手に取り、立ち合いの際は冷静に剣を振り上げてひるんだ相手を仕留めるのが持ち味だ。「審査は試合とはまた違うが、打つべきところで打たないといけない部分は変わらない。子どもたちと頑張っていきたい」と笑みを浮かべた。
 
 稽古は週2回。現在は小学生から大人まで約40人が所属する。七段は指導者格とされ、3人は各々で稽古もしつつ教え子たちの成長を優しく見守っている。習い事が多様化し、剣道人口の減少が心配される現状を踏まえ、新谷さんは「子どもに楽しさを知ってもらいたい。勝つ喜び、負ける悔しさを、剣道を通じて覚えてほしい」と語った。

      12月 3日の記事

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