尾鷲市が全国学力・学習状況調査(学調)の結果を公表した。学力テストの成績は、国語、算数(数学)、理科のいずれも全国平均正答率を下回っている。結果だけをみると、小学校の国語は「善戦したかな」という印象で、算数(数学)と理科は三重県および全国の平均正答率との差が大きい。
なお、中学3年生の成績を小学生時代と比べると、三重県および全国平均との差が縮まっている。問題が難しくなると差が小さくなる(解けない人が増える)などの要素はあるものの、毎年の調査で小学生の頃より成績が良くなっているので、小学6年春から中学3年春にかけての学力の伸びがみられる。
学調の問題は、大人が見てもややこしいものが多い。問題文を読み解く力や、他の人に分かりやすく説明する力が問われる。
「説明する」問題では、「上手にまとめられなくて答えが書けない」という子どもも多いと思う。担任の先生は、これらの成績表には表れない学力も分かっているはず。うまく正解にたどり着けるように目を配ってもらいたい。
(M)
