尾鷲総合病院の売店スペースに25日、4台の自動販売機が設置され、売店機能が約1年5か月ぶりに復活した。午前11時ごろに商品が並ぶと、さっそく見舞い客や病院職員らが弁当などを購入していた。
売店は、以前に入っていた業者が撤退し、昨年9月から弁当などの食べ物や入院時に必要なパジャマなどが購入できなくなっていた。病院事務局は、早期の再開を目指して関係業者やコンビニエンスストアなどに声掛けを行うなどしたほか、公募したものの名乗りを上げる業者がおらず、対面販売をあきらめ、自動販売機で対応することにした。
自動販売機は4つで、1つは弁当、おにぎり、麺類、サンドイッチ、サラダなどを、2台目はカップ麺やスナック、チョコレート菓子などを売っている。4台目は、パジャマと白内障の手術の後につけるゴーグルがならんでいる。初日の品数は約60品目。また、3台目は冷凍用のもので現在は商品が入っていない、アイスクリームなどの販売を予定している。
近くには給湯器と電子レンジを置き、弁当を温めたり、カップ麺や飲み物などを作ることができる。休憩できるスペースになるよう改装も行った。費用は改装込みで1000万円弱。
竹平専作事務長は「大変お待たせした。これまでご不便をおかけしていたが、患者や付き添いの方、職員に利用してもらえれば。品ぞろえは売れ行きを見ながら対応していきたい。レンジなども置いているので、くつろいでもらえればいい」と話した。
早速利用した看護職員は「外に行かなくてよくなるのでうれしきってく。近くに店があるけど外に出るのはハードルが高かった」と話していた。