「仲良くなれたら」
新宮市の姉妹都市・宮城県名取市への体験学習の一団が25日朝、JR新宮駅を出発した。小6~中2の10人が3泊4日の日程で名取市を訪問し、現地の子どもとの交流や名取熊野三社の巡拝、防災学習、スキー体験などを通して交流を深める。
体験学習は、姉妹都市盟約の由縁を再認識し、被災地見学や防災学習を通し、防災意識の高揚を図ると共に、両市の交流を促進するもの。両市の子どもの招待事業は2018年度に始まり、新宮市も、「土と水と緑の学校」事業に名取市の児童生徒を招待するなどしている。
26日には名取市長の表敬訪問と名取熊野三社の見学、被災地見学による防災学習、名取市の子どもたちとの交流を行う。27日には、スキー学習を楽しむ。参加者は定員10人に対し34人の応募があり、抽選で決定した。
今回、一番の年長で班長の役目も務める峪中悠菜さん(緑丘中2年)は「スキーや晩御飯が楽しみ。現地の子とも仲良くなれたらうれしい」と期待に胸を膨らませた。
名取市は宮城県のほぼ中央に位置し、名取川と阿武隈川の両水系に囲まれた肥沃な大地にある人口約8万人の市。市内には全国で唯一熊野三山から分霊された「名取熊野三社」(熊野神社〈旧熊野新宮社〉・熊野那智社・熊野本宮社)があり、その縁で新宮市と2008年10月に姉妹都市となった。