南紀熊野ジオパークセンター(串本町潮岬)は30日、月の特別展示について発表した。
6月1日(土)~7月6日(土)には「デジタル顕微鏡で粘菌を見よう」を開催する。公益財団法人南方熊楠記念館・県立自然博物館の協力のもと、ジオパークセンター内のデジタル顕微鏡コーナーで粘菌の観察を行う特別展示。南方熊楠が発見した「ミナカタホコリ」などの粘菌拡大模型や粘菌標本、生きた粘菌の展示を予定している。南方熊楠の紹介や粘菌の解説などパネル展示もある。
また、6月11日(土)~7月5日(金)には絵本「南紀熊野の民話 瀞のぬしさん」原画展を行う。南紀熊野ジオパークエリア内のジオサイト「瀞八丁」が舞台となっている民話を題材にした絵本。令和4年の「橋杭岩の立岩伝説・鯛島と河内島」、令和5年の「クジラとモグラ・おいの伝説」に続く3作目。今回の絵本には北山弁が使われている。原画は、岩の上に紙を置いて、鉛筆で凸凹をこすり模様を写し取る「フロッタージュ」技法によって大地の質感が表現されていることが特徴で、新宮市立熊野川中学校の生徒も制作に関わっている。原画の作者は同校教諭の大江みどりさんで、6月15日(土)午後1時~3時に来館予定。
開館時間は午前9時~午後5時・入館無料。問い合わせは、南紀熊野ジオパークセンター(電話0735-67-7100)。