紀宝町で先日、子ども議会が開かれ、町内の小中学校から希望した児童生徒14人が一般質問形式で、西田健町長ら当局と議論した。2回にわたる事前学習とリハーサルを重ね、本番では全員がしっかりと発言、受け答えしていた。質問内容は、子ども目線で町の諸課題を洗い出し、提言するものが多く、実行すればおもしろいというものも結構あるように感じた。
自分たちのまちの現状を知り、将来を考える上で子ども議会は有意義なもの。学校の授業だけでは学べないことが詰まっており、今回参加した子どもたちからは「緊張したけどいい経験ができた」「自分の将来の目標ができた」などと充実感が漂っていた。
子どもたちの熱心な姿に、当局幹部も本来の議員も身が引き締まる思いをしたのではないか。長く紀宝町議会に取材で訪れているが、議員によっては一般質問の時間が極端に短かったり、議長による不必要と思われる暫時休憩が多かったりと、首をかしげることが多々ある。議会は、町民のため、町をよくするための活発な議論が行われるべき場所。9月定例会では、子どもたちのお手本となるような議論を期待したい。
【F】