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不連続線「燈籠祭が目前」

 この3か月ほどで「今年は燈籠祭がある」という言葉をどれくらい聞いただろうか。夏の三大イベントで唯一の開催となり、町民の期待を一身に背負う形となったきほく燈籠祭が迫っている。

 開催の発表こそ5月だが、実行委員会は資材の発注や下準備で昨年12月から動き出していたという。「今年こそやりたいと強く思っていた。感染状況が悪化すれば中止すればいい」と語っていたが、中止の不安を抱えながらの準備は精神的負担が例年の比ではなかったと察する。

 ここに来て全国的に感染状況が劇的に悪化していることは気に掛かるが、松野博一官房長官は20日の記者会見で「行動制限を行うことは考えていない」と発言しており、一見勝之三重県知事も県独自のアラート発出に伴う行動制限には慎重な姿勢を示している。

 厳しい状況ではあるものの、これを乗り越えて燈籠祭を成功させることができれば、紀北町の誇りと言うにふさわしい。出店もなく飲食も禁止、直行直帰の呼び掛けなど、例年と異なる点もあるものの、参加者の協力なくしてイベントの成功はない。感染症対策に十分に気をつけつつ、3年ぶりの花火と燈籠の競演を楽しんでほしい。

(R)

      7月22日の記事

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