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古い着物をリフォーム 有志ボランティアで教室 現在参加者を募集中

 新宮市福祉センターで18日、有志ボランティア(大矢悦子代表)による着物リフォーム教室があった。この日は雨ということもあり、ボランティア3人に対し参加者は2人と少なかったが、それぞれ採寸や裁断を行いながら、和気あいあいとした雰囲気で着物の生地をアレンジしていった。
 
 着物のリフォームは、使わなくなった着物や帯をほどいて、その生地をもとに洋服やバッグ、小物類などをつくること。着物は柄が多様なうえに生地が丈夫で、質の良い素材を使っている場合が多い。再利用することによって生まれ変わらせるとともに、ごみを減らすことにもつながる。
 
 教室は昨年10月、着物の洋裁をしたいと考えていた大矢代表が同じコーラスグループのメンバーに声をかけて始まった。メイン講師は石丸誠子さんで、過去に洋裁の師範の資格を取得しているという。
 
 この日はそれぞれ持ってきた生地を加工したり、完成した作品を一緒に眺めたりしながら作業を進めた。「ここを切ればいいのかな」「こういう形になるんだよ」などと話し合いながら、ゆったりとした趣味の時間を楽しんだ。
 
 最初からずっと参加している新宮市在住の女性は「元々着物のリフォームは家でもやっていたけど、自己流だった。教室があると聞いて、人がどんなふうにやっているか見たくて参加した。人の作業を見ることで勉強になるし、趣味が一緒の人同士だから、自分が作ったものを見せたりお話できる。それが楽しくて来ています」と笑顔を見せた。
 
 講師の石丸さんは着物リフォームの魅力について「昔は着たけど今は着ないものはけっこうある。捨てるのはもったいないので、仕立て直しすることで新しく使える。また、家族の形見などをリフォームすることで、着物でなくても自分で着られるようになったりするのも良い」と話した。
 
 なお、同教室は現在、参加者を募集している。毎月第1・3金曜日を目安に開催している。次回は4月15日開催予定。完全ボランティアのみなので、会費無料。大矢代表は「堅い教室ではなく、みんなで教え合ったりして話しながらできる集まりです。見学に来てもらうだけでもかまいません。一度のぞきにきていただけたら」と呼びかけている。希望者は事前申し込み不要で、直接行けば参加できる。日程の確認は市社会福祉協議会(電話0735-21-2760)、または大矢代表(電話090-3152-3639)。

      3月19日の記事

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