１６日深夜に福島県沖で発生した地震。福島や宮城で最大震度６強を観測。この地震で東北地方の高速道路は１０路線で通行止めとなり、点検が終了した区間から随時通行止めを解除。１０か所以上で路面がひび割れたり、隆起した東北自動車道も１７日午後３時半までに復旧、海側で震源に近く、通行止め区間が７０キロに及んだ常磐自動車道も１８日中に解除された。

　大きな被害はなく、応急処置とはいえ、地震の発生からおよそ一日半での復旧で、地震に対する高規格道路の信頼性が証明された結果で、南海トラフ地震を抱える当地方にとっても心強い。

　かなりの頻度で強い地震が発生している東北地方にあって、人的被害はなかったもののブロック塀が倒壊、繰り返し報道される映像で揺れの大きさを再認識させられた。

　救命・救援ルートが早期に確保されても、地震やその後の津波で命を落としてしまうようでは意味がない。日本各地で大きな地震が起こっているが、当地方で震度６～７が予測されている南海トラフは沈黙を保ったままで不気味。耐震補強、危険なブロック塀の撤去や改修、家具の固定など、一つでも多くの対策を。

（Ｊ）