尾鷲市は4月から、水産振興により力を入れるため水産庁から人材を受け入れている。任期は2年間ということで、取材では定置網、養殖、マハタを3つの柱として振興を図るという方針を伺った。
国とのつながりを生かした仕事ぶりが期待されていると思う。また、他地域の人ということで都市部の一消費者視点での取り組みが出てくるのではないか。記事には盛り込めなかったが「魚離れ」についても話題になった。魚は好きだけど料理が手間という人もいるそう。
資源管理という視点も必要だが、価格を上げるには品質か知名度を向上させることで付加価値を高める必要がある。養殖業については、消費地に近くより新鮮なまま届けられるというのは利点との解説。それらの利点をバイヤーや消費者にいかに知ってもらうか。
同じ商品でも見せ方を変えれば高く買ってもらえる場合がある。機能性成分の話や、テレビ番組で「○○に効く」と紹介されるのがいい例だろう。また、パッケージも価格の要素。
まずは、消費者に食べてもらって、おいしいと思ってもらうことが大切。昨年度から積極的なアピールを行っている。取り組みの効果に期待したい。
(M)