漁業体験などで地域活性化を目指す須賀利渚泊推進協議会の2年間の事業期間が3月で終了した。事業の総括や今後の方針を話し合う総会は新型コロナウイルス感染症の影響で延期となっている。
協議会の取り組みを振り返ることは必要だが、具体的な成果を望むには2年間は短過ぎる。地域活性化には長期にわたる継続的な取り組みが必要。
これまでは住民らの取り組みを県がフォローする形で進んできたが、今後は市がより関わりを深めていくべきだと思う。海沿いの集落の活性化、空き家の利活用について、地域おこし協力隊を活用して他の地域でも試行錯誤しており、知見を共有できる。
協議会の報告書を読んだが、特に生物調査は興味深く、自然の魅力が盛りだくさんという印象で可能性を感じる。ただ高齢化が深刻で、自然や伝統を生かしたアイデアがあったとしても、実行する担い手が不足している現実がある。
住民の意見を集約した上で、自然資源を活用したビジネスモデルの構築を目指す地域おこし協力隊員を募ってはどうか。須賀利の魅力に惹かれた人ならば住民も受け入れやすく、地域活性化に向けて大きな力になるのでは。
(R)