太地町立くじらの博物館で先日、ナイトミュージアムを取材した。一般向けには今回が初開催で、昼間の雰囲気と一変した博物館に参加者は大満足の様子。ライトアップされ暗闇に浮かぶシロナガスクジラの骨格標本がいつも以上に存在感を示し、カマイルカのショーでは青に輝く水面から飛び出す姿が印象的だった。
ライトアップなど諸経費が結構かかるため、入館料は1人3600円(大人、通常1800円)と少々高め。11月と12月の土曜を開催日として予約を受け付けたが、最少催行人数の20人にはいずれの回も届かず、開催予定最終日に団体客の予約が入り、何とか実施できた。
昼間より高い入館料を払う価値は十分にあると感じた。まずは普段見ることのできない時間帯にクジラやイルカたちを観察できる特別感。学芸員や飼育員が丁寧に解説してくれるためいろいろな発見が得られる満足感。さらに、光や音の演出による高揚感も得られる。
来年以降の開催については団体客向けのパッケージなど制度設計を見直すとのことだが、早い段階から周知すれば地元客も集まると思う。
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