8月が来るたびに、太平洋戦争について考える。アメリカによる原爆投下は国際法で裁かれていないが、人類史の汚点となる無差別虐殺であり、憎悪すべき戦争犯罪であることに疑いの余地はない。
高市首相は原爆の日の広島での記者会見で「非核三原則は堅持している」としつつ、安全保障政策における最上位の三文書の改訂については明言を避けた。
膨大な犠牲を経ても核兵器は廃絶されていない。昨年にはアメリカのトランプ大統領が核兵器実験の再開を指示。ロシアのプーチン大統領は核兵器による威嚇を繰り返し、中国は核武装を増強させる。平和は一つの国だけでは成り立たず、現実問題としての議論は必要。
被爆国の日本が核兵器に対するスタンスを変えること自体が大きな波紋を生み出しかねない。周辺国からの反発を買い、世界的な核軍拡を進めることにつながらないか、と危惧している。唯一の戦争被爆国の日本の、この唯一がとれることはあってはならない。今年も黙とうをささげながら、改めて思う。
(R)
