沖縄県知事選は新人の古謝玄太氏が現職の玉城デニー氏を破った。沖縄の米軍基地問題の議論を聞くたびに、後ろめたさのような暗い気持ちを覚える。普天間基地の移設問題は30年前の米兵による少女暴行事件がきっかけだったと記憶しているが、結果論として〝世界一危険な基地〟は改善されず、県民投票と法廷闘争で国と県の亀裂が深まった。一昨年に警備員の死亡事故があり、今年は平和学習の高校生が乗った船が転覆する惨事が起こった。
今回の沖縄知事選で、地元紙によるファクトチェックに注目していた。選挙期間中のファクトチェックやSNSの情報の取り扱いは難しい。もちろん知る権利や言論の自由は民主主義の根幹であり、媒介に関わらず闊達な議論は望ましいが、SNSで爆発的に拡散された情報の真偽を限られた選挙期間の中で確認するのは難しい。
地方に住む者として、地方の首長や議会の選挙が国政の党勢と強く結びつけられてしまう風潮に違和感がある。住民のための意思決定にほかならない。
(R)
