太地町の飛鳥神社で24日、新年に向け町内の小学生らが8月に描いた大絵馬の奉納奉告祭と除幕式があった。制作した児童と関係者ら15人が集まり、高橋正樹宮司とともに奉納した。
大絵馬の制作は今年で3年目。太地町赤十字奉仕団などで構成される「過疎地域神社活性化推進委員会」が神社を中心としたまちの活性化と子どもたちの郷土愛を育むため実施。町内の5~11歳の10人が、日本画家・土長けいさんのクジラ・イルカの下絵に色を塗り、周辺に来年の干支(えと)であるウサギを加えていった。ヒノキ製で縦120センチ・横150センチ、画材はアクリル絵の具。
神事では修祓、祝詞奏上に続き、参列者が玉ぐしを奉てん。高橋宮司は「皆さんが描いた絵馬。子どもたちの純真なパワーをいただけるよう、お誘い合わせの上ご参拝いただけたら」と話した。
制作にも参加した太地小5年の塩﨑心温さんは「改めてすごくきれいだと思った。バランスよく描けたと思う。また友達と一緒に見に来たい。来年も参加したい」と話した。土長さんは「子どもたちの元気が神社のパワーとして伝わってくる。飛躍の年で、いいのではないでしょうか」と絵を眺めた。
同奉仕団の和田千明委員長は「子どもたちは来年もコロナ禍でうちにこもっている生活が多くなると思うが、それに負けることなく、いろんな活動に躍進してほしい」と語った。
絵馬は来年1年間境内に飾られる。また、大絵馬制作の活動は今後の続けるという。