太地町立太地小学校で10日、ブックマーマといさな文庫の共催による「読み聞かせ会」が開催された。読み聞かせ会は同小で毎年実施。町立太地中学校の1年生が絵本や紙芝居を読み聞かせている。今年で15回目。
読み聞かせの方法を学び実施することにより、表現力を身につけること、小学生に聞いてもらい、相手が喜んでくれることが自分の喜びになるという、ボランティアの本質を実感することが目的。
この日は、同中の1年生11人が参加し、1~2年生の教室に分かれて行われた。読み聞かせは、小型絵本、大型絵本、紙芝居の順に行われた。生徒たちは「どうぞのイス」「きつねのでんわボックス」「ねずみのすもう」「100万回生きたねこ」「すてきな三にんぐみ」などの絵本を読み聞かせ、紙芝居では、「たのしいクリスマスのじゅんび」「あひるのおうさま」などを児童全員が楽しめるように工夫しながら読み進めていった。
読み聞かせが終わると、児童からは「おもしろかった」「楽しかった」「ねずみがかわいかった」などの感想が伝えられた。
生徒の読み聞かせ感想会では、ブックマーマ代表の和田千明さん含めた4人が「練習時間が短い中で良いものができて素晴らしかったです。皆さんそれぞれ言葉がはっきりしていて、ゆっくり読んで一番後ろの私たちにも声が届きました。皆さんの練習の成果を見ることができて本当に良かったです」と話した。
参加した植るみなさんは「今まで一生懸命練習してきたので、1年生の皆さんに喜んでもらえてすごくうれしいかったです。中学生になってから絵本を読む機会がないので読み方に苦労しました。機会があればまたやってみたい」と話した。
