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丹鶴ホール 文化の中心に 開館記念事業と国民文化祭

演奏やお笑い・避難訓練も
 
 新宮市は、新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」が7月に完成、10月に開館することを市民とともに祝うために、オープニングイヤー事業(前期)としてさまざまなイベントを実施する。また、「紀の国わかやま文化祭2021」についても開館後の「丹鶴ホール」を中心として開催する。

 オープニングイヤー事業(前期)では、まず開館する10月3日(日)に「『丹鶴ホール』開館記念式典&記念公演」を行う。記念式典では新たな施設開館を祝う。商店街イベントも同時開催の予定。記念公演では、誰もが聞いたことのあるハリウッドの映画音楽を大阪交響楽団による迫力ある演奏で届ける。市内の高校吹奏楽部による共演もある。予定プログラムは、ハリー・ポッターやスターウォーズのテーマなど。

 開館前にもイベントが用意されている。8月には、施設竣工(しゅんこう)を記念し、完成したばかりの施設を内覧する「『丹鶴ホール』施設内覧会」を行う。また、「スタインウェイピアノ」の弾き込み作業を手伝える市民ボランティアのピアニストも募集する予定。9月には、「避難訓練コンサート」と称して実際のコンサート中の災害を想定した避難訓練を実施する。市内中学校の吹奏楽部が出演する。

 開館後は、12月4日(土)に「冬の女王」広瀬香美さん(和歌山県生まれ)によるクリスマスコンサートを開催。「ロマンスの神様」「ゲレンデがとけるほど恋したい」などの名曲を歌とピアノのパフォーマンスで奏でる。12月18日(土)には「横田南嶺 老師 講演会」と題し、新宮市出身で臨済宗大本山円覚寺派管長の横田南嶺老師による講演会がある。

 年明けには、1月に「NHKおかあさんといっしょ宅配便『ガラピコぷ~小劇場』」をNHKわかやま放送局が主催する。2月には、新宮市出身の写真家・鈴木理策さんの写真展を予定。レンズを通した「熊野」の世界を体感できる。

 また2月4日(金)は、NHKの公開収録で「上方演芸会」として上方芸人ならではの漫才・漫談を見ることができる。さらに2月26日(土)は、中田カウスさんなど人気お笑い芸人5組による寄席「漫才のDENDO全国ツアーin新宮」もある。

 これらのほかに市民参画イベントで、10月27日(水)・28日(木)にピアニスト向井山朋子さんによるコンサート「KUMANO(仮題)」の開催や、12月19日(日)の「こんにちは!丹鶴ホール。みんなでいこれ~」でジャンル・団体を問わず参加型の新しい文化ホールでの「初舞台体験」なども予定している。

 
全国規模の文化祭も開催

 「紀の国わかやま文化祭2021」は、全国規模の2つの大会を合わせた催しの愛称。2つの大会の正式名称は「第36回国民文化祭・わかやま2021」「第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会」。会期は10月30日(土)~11月21日(日)の23日間。和歌山県内各地で多彩な文化イベントを行うが、新宮市では丹鶴ホールが主な会場。

 「国民文化祭」とは、国民の各種の文化活動を全国的な規模で発表する場のこと。文化活動の振興と国民生活のより一層の充実を目的とする。「全国障害者芸術・文化祭」は、すべての障がい者の芸術や文化活動への参加を通じて、障がい者の生活を豊かにするとともに国民の障がい者への理解と認識を深め、障がい者の自立と社会参加の促進を目的とする催し。

 新宮市では、新宮市民音楽祭(ロック)や手話狂言、新宮市伝統芸能大会など計13のイベントと熊野学パネル展や佐藤春夫パネル展などの展示を予定している(変更の可能性あり)。

 なお、新宮市は現在、令和3年度から丹鶴ホールを使用して文化イベントを開催する団体に対して、開催にかかる経費の一部を補助する補助金制度をスタートする(詳しくは市ホームページまたは文化振興課へ問い合わせる)。

      新宮市

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