吉野熊野国立公園 特別保護地区
環境省宇久井ビジターセンター(那智勝浦町宇久井)は7月14日(木)まで、「吉野熊野国立公園特別保護地区『那智大滝』名勝指定50周年記念展」を開催している。
特別保護地区とは、特に優れた自然環境または原始状態を保存している地域で、吉野熊野国立公園内でも楯ヶ崎(熊野市)など限られた地域のみが指定。那智大滝と周辺一帯は、今から86年前の昭和11年に吉野熊野国立公園特別保護地区に指定された。さらに那智大滝は昭和47年7月11日に国の名勝にも指定され、今年で50周年を迎える。名勝とは、国指定文化財の一つで、文化財保護法で芸術上または鑑賞上価値が高いものと定められている。
今回の記念展では、郷土史家の中瀬古友夫さんに絵はがきを中心とした資料を、写真家の楠本弘児さんから写真13点、那智勝浦ロータリークラブから鉛筆画のポストカードなどの提供で協力を受け、明治から大正、そして現代に至るまで、さまざまな角度から見た那智大滝を紹介している。
同センター職員の浦希世子さんは「展示を通して今一度、那智の滝の魅力を感じてもらうとともに、特別保護地区であることを知っていただければ」と話している。
開館時間は午前9時~午後5時。水曜日休館。問い合わせは、宇久井ビジターセンター(電話0735-54-2510)。