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くまの茶房

紙ならではの温かな世界
ダンボールアート展
「作品に入って遊んで」
 
 岡本耕政さんによる、ダンボールを使って額の中に風景などを表現した「ダンボールアート展~ほんわかな世界V」が28日まで、くまの茶房で行われている。
 
 岡本さんがダンボールアートを始めたのは、10年以上前にイギリスを訪れた際に見たレンガ造りの建物を絵以外の方法で表現できないかと、ダンボールを手に取ったのがきっかけ。独学で学んでいた絵を、人から習い始めた後のことであった。
 
 今回は岡本さんが最近大阪に行った時に面白いと感じた風景を再現したものや、「那智の火祭り」のような地元の貴重な祭りを表現したものなど、個性的な作品を多く展示。中でも異彩を放っているのは同店奥に飾られている作品2点で、大正時代の輸出用と思われるタイルで作られた額縁を入手した岡本さんが、「額縁に負けないように」と作ったもの。当時の奇抜な柄(がら)と岡本さんの巧(たく)みな色使い・ダンボール使いが互いに調和し、鑑賞者を不思議な空間に引き込んでいる。
 
 ダンボールアートの魅力について岡本さんは「紙で作ることによる温かさや柔らかさ、丸みがある」。来場者に向け「じっくりと見てもらううちに『こんなんあったんや』と見つけてもらったりして、そこに自分もいるような感覚で作品の中に入り、感じて、遊んでくれたら。楽しい気持ちになってもらうのが一番」と伝えている。
 
TEL.0735-21-1761
新宮市井の沢10-7
営業時間/9時~19時
定休日/月曜日、第1・3・5日曜日
 

      和歌山県

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