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くまの茶房

独特な雰囲気醸し出す
異色の3人展 28日(日)まで開催中
 
 3人のアーティストによる「3人展」が、28日(日)までくまの茶房で開かれている。三者三様の作品それぞれが一つの空間で共存し、独特な雰囲気を醸(かも)し出している。
 
 仕掛け人は、「ヒンメリ」のアートを飾る楠本依子さん。ヒンメリはフィンランドの伝統的な装飾品で、「光のモビール」とも呼ばれる。冬にほとんど日が昇らないフィンランドでは、太陽と豊穣のシンボルである麦わらで作ったヒンメリを部屋に飾り、光をイメージした。楠本さんは麦わらにススキの茎を加えて製作し、独特な光沢感のある作品を仕上げた。「普遍的な精神性『熊野』とも通じる祈りの形霊(カタタマ)を表現しています」と紹介。
 
 鈴木梨栄さんは、本宮町で羊を飼っており、その羊毛から自ら紡いだ糸で織物や編み物などを作成。そうしてできた帽子やセーター、マフラーなどが店内にかけられ、やわらかく温かい印象を演出している。主催のくまの手仕事研究所のインスタグラムIDは「@kumano.teshi.ken」。
 
 今井紀彰さんは、写真展を開催。熊野の山とそこに降りる雲を独自の目線でとらえた。紹介文は「山から雲がわき出ている それを眺めている私は 熊野の風景と 湿度でつながる」—。今井さんが写真を担当した、熊野の風景を哲学者や文筆家の詩文とともに紹介する写真集
 
「熊野詣」も店内各所に配されている。
 
TEL.0735-21-1761
新宮市井の沢10-7
営業時間/9時~19時
定休日/月曜日、第1・3・5日曜日
 

      和歌山県

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