尾鷲高校普通科の2年生が地域課題を考える授業「まちいく」のフィールドワークが3日から行われており、生徒が関係者から話を聞いたり、現地を見たりして、課題への理解を深めている。
地域を支える次世代を担う人づくりを目的とし、毎年普通科2年生が尾鷲市と紀北町の地域課題の解決に取り組んでいる。昨年度から、尾鷲市と紀北町がそれぞれ課題を提示する形ではなく、生徒が各自で課題を決める形に変更。
生徒からは尾鷲ヒノキのPR促進、尾鷲の特産品を活用した若者の誘客、銚子川の水質汚染への対策、川のごみを減らす方策などのテーマが上がり、尾鷲市19グループ、紀北町8グループがそれぞれの課題の解決に向けて取り組んでいる。
このうち、紀北町の移住の制度や現状について調査している川端唯斗さんと鶴田陽花さんは3日、海山総合支所を訪れ、企画課職員から説明を受けた。地域おこし協力隊や移住体験住宅、空き家バンク、オンライン移住相談、インスタグラムで町内の仕事を紹介する仕事バンク、都市部の移住フェアのほか、現在総務省が進めているふるさと住民制度などについて聞き取った。職員から「オンライン移住相談は利用者も多く窓口になる。移住体験住宅の利用者は移住する意思が強い人が多く、魅力だけでなく、不便さも体験できる、という声もある」などと具体的な話も引き出していた。
川端さんは「移住のためにどのような制度があるのか、と思って調べたが、思ったよりも充実している。重要なのは広報で、特に紀北町という名前を知ってもらうことが一番大事。名前だけでも知ってもらって、まずは候補に入るところを考えなければならない」と語った。
鶴田さんは、テレビのバラエティ番組で紀北町がとり上げられたことで移住につながったケースに触れ、「まずは紀北町を知ってもらうことが重要だが、SNSではすぐスクロールされてしまうので、覚えてもらうためにもテレビなどは重要となる」と述べた。
生徒たちはグループごとにレポートを制作。選抜された6グループによる本発表会も予定している。
