尾鷲観光物産協会は7日から、中井町の「ぷらっつナカセン」で、日替わり料理人による食堂営業を始めた。湯浅しおり理事長は「いろいろな人に参加していただき、その方の友人などに来てもらうことで人が集う場になれば」と思いを語る。
「旅びと食堂 ぷらっつナカセン」と名付けた。市内外から腕を振るいたい人にワンデーシェフになってもらう。初日は、同協会が、めでたい屋の鯛めしとかき揚げうどんのセットを提供した。営業は火、水、木曜日。原則、火曜日は朝食、水曜日と木曜日は昼食を提供する。土間と和室があり、テーブル席、カウンター、椅子席を合わせて約25人が同時に利用できる。
もともと「ナカセン薬局」だった場所。熊野古道が世界遺産登録に向けて動き出した頃、当時の市役所の新産業創造課の事務所や、一日だけのチャレンジショップなどとして使っていた。2016年に家主が好意で瓦や壁、トイレ、照明などを改装したのを受けて、その後はサークル活動などの場として使っていたが、新たにまちなかににぎわいをつくるために飲食事業を行うこととした。飲食以外の利用も引き続き受け付ける。火~木曜日に飲食以外の希望がある場合は、調整する。
湯浅理事長によると、多くの人に出入りしてもらう場所にするために検討する中で、自身も長く携わっている飲食を基本に進めることにしたという。一人の料理人でなく、ワンデーシェフにしたのは、関わる人を増やす仕組みにするため。「みんなが集う場所になり、最終的に観光につながれば」と思いを語った。
調理は原則、同所の厨房を使う。別の場所で仕込みを行う場合も当日、厨房で加熱すること。基本的な調理器具、食器は用意している。食材や調味料、洗剤や布巾などは利用者が準備する。売れ残った料理や食材、ごみなどは持ち帰ること。商品の販売も可能。旧中京銀行駐車場が利用できる。
有料。原則1か月以上前に申し込む。申し込みがなく観光物産協会が担当する日は、後日別途申し込みを受け付ける。スケジュールは同協会ホームページで案内する。
問い合わせは同協会(0597-23-8261)。