食べ歩きやオリジナル商品の買い物が楽しめる「おわせ海洋深層水フードラリー」が、来年1月25日(土)から2月9日(日)まで行われる。尾鷲市特産の海洋深層水をPRし、利用促進につなげようと、尾鷲観光物産協会が初めて企画した。12月1日(日)からチケットを売り出す。
尾鷲市制70周年と熊野古道世界遺産登録20周年の記念事業で、市が積極的に普及、PRに努めている海洋深層水に着目した。協会内の飲食、物産、諸業、宿泊観光の全4部会が一丸となって取り組み、飲食店の売り上げが落ち込む閑散期の集客につなげる。会期が重なるヤーヤ祭りの外来客にも楽しんでもらいたいとしている。
参加店舗は飲食、物販の18店舗に「夢古道おわせ」と民宿、ホテルを含めた計23店舗。飲食、物販はスイーツ、ピザ、ブリカマ塩焼き、おでん、タコス、マグロステーキなど海洋深層水を使った各店の特別メニューを提供する。いけすに海洋深層水を使っている魚屋の刺し身もある。
チケットはプレミアム付きで、500円券7枚つづりの3500円分を3000円で販売する。飲食店の特別メニューは1枚または2枚で食べられる。おつりは出さないので、物販、入浴は不足分を現金で支払う。宿泊は商品券として使う。1店舗につき1人2枚までに使用を限定する。
スタンプラリーの趣向を添え、チケット購入時に配布する台紙に、3か所に備えたスタンプを集めると、ガラガラくじに挑戦できるお楽しみも。熊野古道世界遺産登録20周年記念文字入りの電池式ランタン、セラピストガイドと歩く熊野古道チケット、レンタル自転車一日乗り放題、みえ尾鷲海洋深層水1か月無料券などが各10人に当たるほか、同協会会員事業所の提供品も用意する。空くじなし。スタンプは抽選会場の中井町の同協会と熊野古道センター、アクアステーションに置く。
同協会は飲食部会を中心に勉強会を開き、海洋深層水の特徴や調理方法などを学んできた。アクアステーションで毎月イベントが行われていることから、海洋深層水の活用拡大に協力しようと、1年間温めてきたイベント企画を実行に移した。
28日に行った事業説明の記者会見で湯浅しおり理事長は外来客の誘致にも目を向け、「今まで(部会)それぞれが活動していたが、人に来ていただいて物を買ってもらい、全員でおもてなしをして、また来ていただく仕組みをつくっていこうと考えている。奮って参加していただいて、もう1回来たいなと思われる尾鷲にしていきたい」と意気込みを語った。
チケット販売は尾鷲観光物産協会(0597-23-8261)。オンラインの尾鷲まるごとヤーヤ便ショップでも購入できる。