子どもたちに朝ごはんを提供する「きほくおはよう食堂」第2回が14日、東小学校近くの東井ノ島会館で行われた。東小学校の児童を中心に子どもたちが立ち寄り、おにぎりと豚汁を食べて笑顔を浮かべた。
子どもの居場所づくりとして、町社会福祉協議会が推進する子育て支援事業の一環で、紀伊長島地区ボランティア連絡協議会が中心となり、10月から毎月1回、第2木曜日に開くことにした。
もともと、地域のボランティアが「紀北町でも子ども食堂ができないか」と考えていた。子どもたちの学校生活に朝食の重要性を考え、東小に近い同会館でおにぎりとみそ汁を提供するモデル事業を計画。三重県子ども朝ごはん食堂等支援事業補助金と赤い羽根共同募金の配分金を活用した。主婦の店長島店が運営資金を寄付し、長島ショッピーとのえるが食材を提供した。
朝早くからボランティアが2升のご飯をたき、塩やふりかけの4種類のおにぎり80個と、豚汁を作った。午前7時前からランドセルを背負った児童が立ち寄り始め、ボランティアが「おはよう」と声をかけると、「おはようございます」と元気にあいさつ。2階の和室で好きなおにぎりを選んだ。豚汁は人気で、おかわりする子も多かった。
先月の第1回はおにぎりが余ったが、今回は多くの子が集まり、30分ほどでおにぎりは全部なくなった。
先月も来たという大家さくらさん(5年)は「しおむすびがおいしかった。こんなにも子ども食堂が人気になって驚いている」と話した。
紀伊長島地区ボランティア連絡協議会の崎浜幹夫会長は「朝食を食べて元気な学校生活を送ってほしい。子どもと地域がつながるきっかけにもなるのではないか」と話した。