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紀伊半島大水害15年 「あの日を忘れない」 土砂災害啓発センター 特別展示開催中

~被災、復興の歩み、現在の姿~
 
 2011年9月の紀伊半島大水害から15年を迎えるにあたり、災害の記憶を風化させることなく次世代へ語り継ぎ、防災意識の向上を図るため、和歌山県土砂災害啓発センター(那智勝浦町市野々)は特別展示「紀伊半島大水害から15年−あの日を忘れない−」を開催している。9月6日(日)まで。
 
 大水害で甚大な被害を受けた那智勝浦町、新宮市、田辺市、日高川町の4市町の被災状況と復興の歩みを中心とした展示に加え、この15年間に全国で発生した災害事例を6基のディスプレイで展示している。土石流に押し流された住宅地や幹線道路の決壊、警察・消防・自衛隊などによる救助活動、土砂にまみれた自宅を後片付けする住民の様子、復旧・復興に向けた工事や住民団体の取り組みなど、よくある写真パネルの展示ではなく、映像を繰り返し流すことでより状況が鮮明に伝わる。

 木村洋郎所長は「展示を一通り見て当時を思い出してほしい。当時を知らない方にはぜひ知っていただきたい。災害は起こりうるもので、あらためて備えについて考える機会にしていただければ」と話している。

 開館時間は午前9時~午後5時。期間中無休。問い合わせは、和歌山県土砂災害啓発センター(電話0735-29-7531)。

 
【紀伊半島大水害】

 2011(平成23)年の台風12号。台風の中心から東に位置した紀伊半島では8月30日午後5時から9月5日午前6時までの総降水量が広い範囲で1000ミリを超えた。那智勝浦町色川で1186ミリ、古座川町西川で1152ミリなど記録的な大雨となり、新宮市新宮では9月4日に時間雨量132.5ミリの猛烈な雨を観測した。

 当地方を中心として深層崩壊や土石流などの土砂災害が多数発生し、多くの尊い人命が犠牲。和歌山県では死者56人、行方不明者5人、重傷者5人、軽傷者3人、計69人の人的被害が確認され、死者・行方不明者数の市町村別には、那智勝浦町29人、新宮市14人、田辺市9人、日高川町4人、古座川町3人、みなべ町1人、有田市1人で県南部に集中した。住宅被害は、全壊240棟、半壊1753棟、一部破損85棟、床上浸水2706棟、床下浸水3149棟の計7933棟で、非住家(公共建物を除く)被害532棟を合わせると、建物被害は合計8456棟にのぼる。三重県側では2人が死亡、1人が行方不明、重傷者7人、軽傷者10人、住宅被害は2763棟に及んだ。

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