三重県尾鷲庁舎で5日、南海トラフ地震に備えた初動対応訓練と本庁、尾鷲市、紀北町、関係機関との情報伝達を含めた図上訓練が行われた。
南海トラフ地震で管内は大きな揺れに見舞われるほか津波が襲来し甚大な被害が発生する可能性が高い。初動訓練では緊急地震速報を受けて机の下に隠れるなど自身の身の安全を確保する行動をとった後、来庁者の避難誘導の方法を確認。続いて図上訓練に取り組み災害情報の収集・整理・分析・報告や関係機関との連携についてロールプレイング方式で体験した。
昨年に続いて取り組んだもので、午前9時に過去最大級の南海トラフ地震が発生し、最大震度6強を観測。津波が襲来したという想定。初動訓練には職員約130人が参加。その後、防災担当の職員ら約20人を中心に図上訓練を実施した。
図上訓練は、尾鷲市、紀北町、三重紀北消防組合消防本部、尾鷲署、尾鷲海上保安部、尾鷲総合病院が協力。職員らは具体的な想定を知らされておらず、これらの機関から寄せられる被害状況やけが人の情報、通信トラブルなどに対応。次々届く情報をシートに記入したり、ホワイトボードに書き込んだりしてまとめたり、衛星通信を利用してコンピューターで各機関と情報共有を図ったりした。また、模擬の対策本部会議を開き各事務所の所属長による情報共有にも取り組んだ。
7月28日の熊本地震では、ショッピングモールでガス漏れが原因とみられる爆発事故が発生している。担当者によると、初動対応の際はガス漏れや漏電がないかなど庁舎の安全確認を密にするよう指示をしたという。紀北地域活性化局の担当者は「情報の取りまとめ方や人員配置をどうするかなどが課題」とコメントした。今後、詳細な検討を行い、問題点の改善などに取り組むことにしている。
