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古道を訪ねる契機に 石畳や景観など写真で紹介

 尾鷲市向井の三重県立熊野古道センターは展示棟ホールで、「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年記念写真展「魅せます!熊野古道伊勢路」を行っている。21日(日)まで。

 職員が何度も現地に出向いて撮影したもので、伊勢路のルートを、一つの峠・コースについて3~4枚の写真で石畳道の様子や道標・地蔵、木立、ルートから見える美しい風景などを紹介している。
 
 「暮らしや信仰の中で、自然と人間の営みによってつくり出された風景である『文化的景観』があちらこちらで見られ、巡礼者が歩いた道という点のみではなく、地域社会との関わりの中で誕生した景観」と解説。「写真を通して、伊勢路の魅力を知っていただき、足を運ぶきっかけとなったら幸い」とコメントしている。
 
 8月13日(火)から9月13日(金)まで、「熊野古道伊勢路の文化的景観」をテーマに写真コンテストを行うことにしており、「本展が作品応募のきっかけになれば」とPRしている。
 
 イオン津南や三重県総合博物館「みえむ」での移動展示も予定している。
 
 一方、交流棟小ホールの耐震壁パネルでは記念のパネル展を行っている。来年3月まで4期に分け、小辺路(こへち)、中辺地(なかへじ)、大辺路、大峰奥駈道について、概要、見どころ、風景写真をそれぞれ3か月間展示する。
 
 6月30日(日)までは、熊野本宮と高野山を結ぶ小辺路を紹介している。
 

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