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絵はがきとスタンプ展 昭和初期の文化や流行は

 紀北町長島の紀伊長島郷土資料室で、第29回企画展「絵はがきとスタンプ展 収蔵品に見る戦前のコレクションブーム」が開かれている。鉄道や郵便局のスタンプ、絵はがきなど約170点が展示されている。26日(日)まで。

 同室の収蔵品の中から、昭和10年ごろの鉄道の駅印や、各地の郵便局の風景印などを選んだ。明治中期に長島で起業された合資会社「カネモ(東茂七商店)」の東家が寄贈したものが多く、当時の文化や流行などを伺い知ることができる。
 
 現在でも御朱印帳はブームとなっており、道の駅などのスタンプラリーを趣味とする人も少なくない。昭和初期にもスタンプラリーのブームが起きており、昭和6年から郵便物に押される風景印や鉄道印が作られ、各地の観光地や旅館、デパート、商店などがスタンプを用意していた。
 
 鉄道関係で展示されているのは主に京阪神の駅のスタンプ。楠木正成ゆかりの湊川駅、生田神社の屋根と大きな船が書かれた三ノ宮駅、たこなどが描かれた大阪市場駅などがある。出雲大社、皆生温泉ホテル、美保神社など駅以外のスタンプもある。
 
 絵はがきは大正天皇即位、明治神宮鎮座、台湾博覧会、朝鮮総督府始政9年、宝塚歌劇、ちょきん絵はがきなど当時の事象や文化が分かる。日本軍の記念絵はがきは、雄壮な軍艦や訓練に励む兵士、観艦式など戦争に向けて国威発揚を狙う時代背景なども感じ取ることできる。
 
 企画した浅原俊昭さんは「当時の時代背景や流行のスタイルをうかがうことができるので、ぜひ足を運んでほしい」と話している。
 
 開館時間は午前9時から午後5時まで。月曜日と祝日は休館。問い合わせは、紀伊長島郷土資料室(0597-47-3906)。
 

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